Baby Princess 星花の日記の考察その6
2010年2月6日 趣味今日の考察は、2008年5月13日 (火)の日記 さっむ――い! より。
5月も中旬だというのに寒い日が続いて、
天帝様のお怒りでは!という星花の発言を解説。
本文抜粋
「もしかしてこれって天帝様のお怒りでしょうか?
お兄ちゃんは知ってますか?
世界中の天子様や君子様が親不孝したり、
まつりごとを怠けたりすると――
天の神様が怒って、さまざまな天罰が下されるのです!!
時ならぬ寒波が襲って凶作になったり、
嵐が来て家が流されたり、
じめじめした長雨で疫病が流行ったり――
うむ、この天候不順はやがて来る天変地異の前兆――
不吉な凶星――
そしてついに我らがご主君様の身に得体の知れぬ災いが――
じゃんじゃ――ん!!
きゃあっ――
こっわ――い――
……
なんて。
えへへ!
」
さて、天帝というのがどういった位置づけにあるのか、
普通の人は知ってるのかな?と思って、
ちょいと解説。
三国志の時代の宗教は、主に、
道教 儒教 仏教 の3つです。
この中で、仏教は中国に伝来したばかりで、
まだ南の方の地域でしか普及しておりません。
そして、漢の国では儒教を国教としています。
道教は、自然の理を表したもので、主に占い等に使われます。
天帝というのは、道教での最高神です。
古代中国では、天帝を祀ることが義務とされており、
さらに、それができるのは歴代の王朝だけと考えられており、
王朝の天子のみにできるものとされてます。
(古代中国からの道教と、
老子 荘子 を元とする道教思想とは、別物なのでお間違えなく)
で、天帝が気象などを司っているため、
王朝の政が乱れると、星花の言うような、寒波 嵐 疫病 など
が発生すると、考えられています。
追記:天帝について詳しく知ろうと思えば、封神演義を読んでみるのもいいかと。
太公望が居た崑崙山とか、太上老君とか道教の神が出てきたりしますので。
あと、有名な五行説も道教ですね。
木火土金水 の相生説
木土水火金 の相克説
なんかは、いろいろなところで形を変えて聞いたことあるかと。
ちなみに王朝もこの五行に則って考えられて、
秦(始皇帝)は水
楚(項籍 羽)は木
漢(劉邦)は火
のそれぞれ徳を持っているとされています。
これも細かく書くと、前漢 新 後漢 との間で、
火徳 と 土徳 が入り乱れたり、
三国時代でも、袁紹は水徳だったり、劉焉は金徳だったりとか、
ありますが、まぁ省略で。
とりあえず、この時代は、自然災害=政治の乱れ と考えられていますので、
各地で漢王朝の終わりが近づいている、と叛乱が起きたりするわけです。
あと、この時代は天文などでの占いをするのも立派な政治ですので、
天文学なども重要で、星の位置や流星などで吉凶を占ったりしてます。
有名な魏に仕えていた、管輅 ですね。
最近のゲームに出てるのかどうか知りませんが、
蜀には、周羣 張裕 といった、
呉には、呉範 趙達 といった人物がいたりします。
この辺りは、演義では出てこないので、
正史を知りたい人は調べてみるといいかとw
蜀の滅亡をすでに予言してたり、
呉で孫権に呉王朝の行く末を占ってたりとかしてますので。
随分日記から外れた気はしつつも、今回のお題は三国時代の思想について、でした。
この次から、しばらくは星花の日記はラブレター騒ぎになるので、
省略するかどうか。
星花への考察として書いてみるかな?
5月も中旬だというのに寒い日が続いて、
天帝様のお怒りでは!という星花の発言を解説。
本文抜粋
「もしかしてこれって天帝様のお怒りでしょうか?
お兄ちゃんは知ってますか?
世界中の天子様や君子様が親不孝したり、
まつりごとを怠けたりすると――
天の神様が怒って、さまざまな天罰が下されるのです!!
時ならぬ寒波が襲って凶作になったり、
嵐が来て家が流されたり、
じめじめした長雨で疫病が流行ったり――
うむ、この天候不順はやがて来る天変地異の前兆――
不吉な凶星――
そしてついに我らがご主君様の身に得体の知れぬ災いが――
じゃんじゃ――ん!!
きゃあっ――
こっわ――い――
……
なんて。
えへへ!
」
さて、天帝というのがどういった位置づけにあるのか、
普通の人は知ってるのかな?と思って、
ちょいと解説。
三国志の時代の宗教は、主に、
道教 儒教 仏教 の3つです。
この中で、仏教は中国に伝来したばかりで、
まだ南の方の地域でしか普及しておりません。
そして、漢の国では儒教を国教としています。
道教は、自然の理を表したもので、主に占い等に使われます。
天帝というのは、道教での最高神です。
古代中国では、天帝を祀ることが義務とされており、
さらに、それができるのは歴代の王朝だけと考えられており、
王朝の天子のみにできるものとされてます。
(古代中国からの道教と、
老子 荘子 を元とする道教思想とは、別物なのでお間違えなく)
で、天帝が気象などを司っているため、
王朝の政が乱れると、星花の言うような、寒波 嵐 疫病 など
が発生すると、考えられています。
追記:天帝について詳しく知ろうと思えば、封神演義を読んでみるのもいいかと。
太公望が居た崑崙山とか、太上老君とか道教の神が出てきたりしますので。
あと、有名な五行説も道教ですね。
木火土金水 の相生説
木土水火金 の相克説
なんかは、いろいろなところで形を変えて聞いたことあるかと。
ちなみに王朝もこの五行に則って考えられて、
秦(始皇帝)は水
楚(項籍 羽)は木
漢(劉邦)は火
のそれぞれ徳を持っているとされています。
これも細かく書くと、前漢 新 後漢 との間で、
火徳 と 土徳 が入り乱れたり、
三国時代でも、袁紹は水徳だったり、劉焉は金徳だったりとか、
ありますが、まぁ省略で。
とりあえず、この時代は、自然災害=政治の乱れ と考えられていますので、
各地で漢王朝の終わりが近づいている、と叛乱が起きたりするわけです。
あと、この時代は天文などでの占いをするのも立派な政治ですので、
天文学なども重要で、星の位置や流星などで吉凶を占ったりしてます。
有名な魏に仕えていた、管輅 ですね。
最近のゲームに出てるのかどうか知りませんが、
蜀には、周羣 張裕 といった、
呉には、呉範 趙達 といった人物がいたりします。
この辺りは、演義では出てこないので、
正史を知りたい人は調べてみるといいかとw
蜀の滅亡をすでに予言してたり、
呉で孫権に呉王朝の行く末を占ってたりとかしてますので。
随分日記から外れた気はしつつも、今回のお題は三国時代の思想について、でした。
この次から、しばらくは星花の日記はラブレター騒ぎになるので、
省略するかどうか。
星花への考察として書いてみるかな?
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